重力

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「M」

onetwothree.jpg


古い「夜想」を手に入れた。13号。
1984年発行のSURREALISM特集。


この中に後藤繁雄の「天使的結合を求めて」と題された刺激的な文章を発見したのでちょっとまとめてみる。

彼の周囲に「M」なる時空間が存在したという。
それは単に夢や文学空間のような非現実として安全に隔離されたものでなく、ディックの『ユービック』の中に出てくるマテリアリゼーションみたく、異界からのメッセージが現実の表徴の中にユービキュイティックに出現することに酷似する。そして彼の快楽の所存は「M」から深層知を読むことではなく、「M」の領域を増殖させ、マゾヒスティックなまでにその無根拠な存在たちの前で自己を解体させ、擬似的にせよ機械に成り下がってしまうことにある。精神的解脱というヘルメス的生成(変成)のプロセスを通るのではなく、資本主義の差異運動が生み出す揺らぎの中を泳ぐということらしい。それはつまり彼にとって「M」というキップルを増殖させることはフーリエのいう「天使的結合」のおけいこである、と。


何のことかさっぱりだろうが話はここからである。


彼はシュルリアリズム解釈がいかにつまらないかを論じる際に
次のことを引き合いに出す。

マルクスが『共産党宣言』を出した1848年頃、それは資本主義という自己差異を繰り返すことによって今までの共同体を解体していくマシーンがヨーロッパの地殻に寄生を始めた頃であった。それ以前の神学モデル、父権モデルを資本主義システムは換骨奪胎していくことによって聖なる侵入を始めた。多様性を持っていた中世の狂気は「精神病」として資本のシステムから排除されていく。1848年というのは、アメリカでロンチェスター・ノッキングというポルターガイスト現象がおこり、この新興産業国から霊媒師達が続々と生まれた年であった。ベンヤミンの言葉に言い換えれば、資本主義の自己複製技術によって大衆運動(共産主義という幽霊)と、アウラ(サイキック・ムーヴメント)が発生したということだ。結局、共産主義は資本主義という機械の「セカンド・ヴァージョン」として「党」という父権的モデルに行きつくことになってしまった。おそらくブルトンらが夢見ていた永久革命は都市を排除する幽霊になってしまったというわけである。それに対してこの機械の父権性(権力構造)をラディカルに解体しようとする動きがある。それはある場合は、ちょうどエリファス・レヴィやフーリエがやろうとした錬金術世界観をベースにした浪漫革命(空想社会主義)モデルであったり、あるいはブルトンらが考えた「生成変化の技法」としてのシュルリアリズムであり、ドゥルーズの「アンチ・オイディプス」であり、テン・ケルグループの言語の権力構造の解体であるという。


そして


上記の「M」がフーリエ的存在とする。
フーリエはコレスポンデンスという錬金術的調和をその思想の根底にしてはいるものの、来るべき社会の快楽原理という点で、今むかえつつある資本主義機械のサーヴィス機能を先取りしているため、擬似的にしろエントロピー増大の都市の中で「超現実(シミュラークル)」空間として実現されつつあるのである。このサーヴィスをフーリエは「天使的結合」というわけだが、今シュルリアリズムを生きるとするならば、「M」と同様、その空間内で自己を極まりなく脱臼させ、サディスティックにあるいはマゾヒスティックに器官なき身体として戯れさせることだろう、と。



この繋がりは現時点における時間の差異を考慮しても同意を誘うものはある。しかし、ブルトンが「計画無き」計画的過ぎたため、形態としての芸術作用がそのもの以上に高次元まで発展する可能性は低かったにせよ、「M」=Mのつく名前の人が多くいるという環境って種明かしじゃ説得性に欠けると思う&「ちょー」現実に引き戻されるのは自分だけだろうかな?

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2007.01.16 comment(2)

comment

ところどころの固有名詞、キーワードと思われる単語をwikiもしくはググル先生で検索したけれども、当てはまる項目に行き当たらない。

タダ単に認知されてないほどマイナーなのか、全くの妄想なのか分からないけど、とりあえず。

何となく惹かれる文字列であるなあと、酔っ払いは思ふ。

2007.01.17 029 URL edit

もとの乱文を乱雑に要約したせいか、ひどく理解しにくい文章になってしまった。一般的にはシュルリアリズム→シュルレアリスムかも。wiki検索word「ジル・ドゥルーズ」「アンドレ・ブルトン」「ヴァルター・ベンヤミン」あたり。まぁ、ゴットゥのエロイ妄想もたくさんよ。

2007.01.17 vla URL edit

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